夜勤が終わり、店の外に出ると、かなりの雪。
同僚とちょっと話している間に道を歩いていた人、3人中3人が転ぶ。置いてあった自転車の雪を払いのける。メガネをかけたままではとても走れないのではずす。
繁華街を抜け、国道を走り、灯りのない路地へ入ると、夜明けのせいか、うっすらと白い道が続く。雪の白さは、光を反射しているのか、それとも吸い込んでいるのかわからない。
なんとか家にたどりつくころにはもう朝で、犬の散歩をする人、通勤する人にすれちがう。坂道がなかなか登れない。久しぶりに汗をかくことを思い出したせいか、毛穴が開いて痛い。
なんとか家に着き、裏のコンビニにはいると体につもった雪がとけて水が滴る。
もう既にどこかで何か起きたようでパトカーの警報が鳴りやまない。明日から、いったいどうやって通勤しようか。