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バイト帰りなんですけど後ろから犬がすっごい付いてくるんですよ。
どんどん進んでも、どんどん付いてくるので「あいつ、ムーンブルクの王女じゃなかろうか」と思ったぐらい。どっかの飼い犬だったんでしょうけど、首輪がはずれたりして野良犬と化したんでしょう。
時間も深夜３時ぐらいでしたし、かなり巨大な犬だったんですよ。７０kgぐらいありそうで、外見はモコモコして結構かわいいんですけど。
だけど、かわいいとはいえ、一応、カテゴリーとしては「深夜の街をうろつく肉食獣に追われている」状態なんですよ、僕は。誰もいないし。もし襲われでもしたら！あのモコモコ（勝手に名づけた）に！
とにかく犬というのは強いですからね。あのレスリング五輪アメリカ代表の格闘家、ダン・ヘンダーソンですら、暴れだした犬と戦って、かなり怪我してしまったという話ですよ。僕はダンヘンよりも体重は３０kg近く少ない６０kgの上に格闘技経験ゼロ。そして、あのモコモコは、ダンヘンが戦った犬の倍ぐらいの大きさがあるではありませんか。

僕＜ダン＝犬＜モコモコ

という構図が浮かんではきませんか、皆さん。僕なんか襲われでもしたら、お手をされただけで全身が粉砕骨折したあげく、内臓が全部ガンになり、財布の中も空になり、学歴も中卒にランクダウンして死んでしまうことでしょう！



まぁ、自転車だったので全然逃げ切れましたけど。

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