私は桜庭和志という格闘家の全盛期をまるで知らない。まぁ、でもファンであります。私が格闘技を見出してからの桜庭は、正直、イマイチという事が多かった。でも俺は桜庭は好きで、去年のミドル級グランプリでアローナに顔面ボコボコにされ、圧倒され敗北してさえ、桜庭のことをもっと好きになった。
でも昨日の試合、見ててすごく辛かったよ。ボコボコになって、グダグダになりながらも最後は桜庭が逆転して勝ったわけですけれども、私が泣いていたのは決して桜庭が勝ったのが嬉しかったことだけが理由じゃなかった。見てて辛かった。
今回の試合、正直、レフェリーが止めなかったというワンチャンスを執念で何とかモノにした、という感じであって、ストップがはいってTKOになっていてもおかしくなかったというか、大体あのドントムーブも他の試合と比べてどうなんですか、と。まぁ、私としては最後はスタンドで押していたし、間接での一本ということで、勝敗については納得してはいますが、見てて「ああ、もう桜庭引退してくれー」と思ってしまったのですよ、正直なところ、ね。
いや、まぁ、それでもとても感動しましたし、桜庭という人のすごさというのも何となく痛感しました。私としてはもう桜庭さんがこのトーナメントの優勝をするを祈るしかないのだなぁと思います。

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追記。
私がとても腹が立ったのはいやゆるPRIDE派の人たちが「あんな状態でもストップしないなんて非常識。これだからK−1やHERO’Sは」みたいな事を言っていて、まぁ、ストップしなかったのは非常識なのは何となくわかりますが、私はPRIDEの桜庭アローナ戦でも「桜庭死んじゃうよ」と思ったので、PRIDEだったらジャッジが適切だとは決して思いませんよ。「これだからK−1はHERO’Sは」というのは今回の桜庭戦に関しては当てはまらないと思う。