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STEEL BALL RUN vol.7―ジョジョの奇妙な冒険Part7 (7) (ジャンプコミックス)

STEEL BALL RUN vol.7―ジョジョの奇妙な冒険Part7 (7) (ジャンプコミックス)

日本に生まれてきて良かったと思えることのひとつとして、漫画家荒木飛呂彦がこの国には存在しているから、ということがあります。
もちろん荒木漫画といえばジョジョの奇妙な冒険であり、連載中のSTEEL BALL RUNジョジョシリーズの一部ですよ、言ってみれば。


今回のSBR7巻の作者コメント「最近よく考えるのは、自分こんなんでいいのか?ということだ。自分は『正しい道』を歩いてきているのだろうか?」の部分に、おおーって思いましたよ。40代後半のおっさんがそんな事考えてんすよ。これはちょっとすごいぞ、と。
ジョジョには魅力になる部分が沢山あるけど、そのひとつとして「正しい」ってことにこだわって書かれてるっていうのがあって、僕はそれすごい好きですね。


あのねー、漫画には正義の味方いっぱい出てきますけどね、実は正しいってことにこだわってる漫画家って少ないんですよ。そりゃ「正義って何だろう?」とか「正しいことしたいなー」っていうことは多分漫画家に限らず、みんな一生のうちに考える機会があると思うんですよ。だけど、それって「長い人生のちょっとだけ」考えてるだけなんですよ、やっぱ。
その点、飛呂彦は違うね。この作者コメントでもわかるし、ジョジョ読んでてもわかるけど、ものすげー考えてますよ。正義とか正しいとかってことを。そんな人はね、いないっすよ。マジで。世界中探したとしてでも、ほとんどいないと思いますよ。


ジョジョって初期から作者が自分で「人間讃歌がテーマ」って言ってるわりには、ヒューマニズムがどうこうって言われてなくて、あんまりその辺は注目されてない。
俺はすげーのにな、と思ってるんですけど、もしかしたら逆に人間讃歌がテーマでヒューマニズムがどうこう言われない方がすげーのかもしれん。

FLASH~BEST~

FLASH~BEST~

僕はどっちかというとブルーハーツの方が好きなんですが、ハイロウズもやはりいい。Aqua Timezの等身大のラブソングみたいなの好きな人もいるんだろうけど、千年メダルのが俺はずっと好きだ。


ブルーハーツにしろ、ハイロウズにしろ、何か狭い壁を突き抜けて浸透するものがあって、それは好みだとかでは計れないものなのかもしれない。
あまり20代以上の人間には評価されていない気もするが、ガガガSPの10代の中での浸透率というのは実はとても驚くべきものがあって、圧倒的に好みや人種を突き抜けて聞かれている。
この好みや人種を突き抜ける音楽というのは、セールスをあげているバンドの中にも実はなかなか無くて、なかなか無いので、もっとあればいいのにと思う。


戦争が起きたわけでも大災害に巻き込まれたわけでもないんですけど、俺は今まで生きてきたのが不思議だなぁと思うことがあります。よく自殺せんかった、というか正確には死んでてもおかしくないことを意図的にやってたのに死ななかったなぁ、と。
俺はもう生きていくのが本当に嫌で仕方ない時期があって、というか、今も嫌なんですけど、そんな俺は類は友を呼ぶというやつで、そういう友達や知り合いもずいぶん多い。

死にたいとか言ってる俺の友達も死にたいやつで、新しく知り合う奴も死にたいやつで、死にたいやつら同士でつるんでるんだから世界も狭くもなりますわ。 死にたいやつらばっかりのグループで「あいつ死ぬんじゃねーかな」って、お互いビクビクしてるっていう変な状況。一体なんなんですか、これは。
ところが、こういうのはもう大正時代ぐらいから日本にあって、結局似たような好みを持った似たような人種が集まって、もう100年ちかくずーっとそれやってんすよ。なんでそういいうことが無くならないかというと、それは基本的には他の人種では死にたい軍団は救えないからです。


だから、ブルーハーツハイロウズやガガガSPみたいに人種を超ええるもんが必要なんだと俺は思ってるわけなんですよね。
お笑い、お笑いはどうなんだろうなぁ。前に読んだ松本人志のプレイ坊主には実例を出した後「笑いでは救えないんでしょうね」って書いてあって、うーん、そうか、ってなった。
まぁ、お笑いってのはやることによって救われることはあるかもしれないですけど、見ることによっては救われないかもしんないですよね。