シガテラ(2) (ヤンマガKCスペシャル)

シガテラ(2) (ヤンマガKCスペシャル)

あれ。なんか2巻だけ写真ないなー。「なんだこの漫画は」って思いました。なんかリアリティを感じなかった。「漫画やん」って思った。
うーん、バイトをやっている上で思うのはリアリティのなさ。
ファミレスでキッチンをやっているので、もちろん僕が作った料理をお客さんが食べる。バイトではあるものの、職業を詳しく言えば「料理を作って生計を立ててる人」ということになる。
にも、関わらず、なんというリアリティのなさだろうか。料理を運んでいくのはウエイターの人なので、僕は実際にお客さんを見ることはないし、店の管理がずさんなので、いつ食中毒を起こすか分かったもんじゃないんだが、俺の作った料理を食べた人が体調くずしたり、死んだりしたとしても「俺のせいだ」と思えないと思う。管理がずさんなのは店のシステムなんだもん。
逆に僕がファミレスに行って何かを食べても「あー、これ俺みたいなやつが作ってるの?」と思うと、なんだか恐ろしいし、やっぱり誰かが作っている料理というリアリティがない。
最近は見る漫画とか映画にもリアリティが感じられない。シガテラを2巻まで読んだけど、みんな「リアリティがある」と言うが、あれってリアリティあるのか?本当にある?設定が身近=リアリティだというのは、なんか違うと思う。ヒミズの方が一般的にはリアリティが比較的ない方だと思うけど、ヒミズの方がなんかリアリティあったと思う。
俺は「2005年の三月までに友達も生きがいも恋人もできなければ死ぬ」と2003年の冬ぐらいに言ったことがあって、ヒミズを読んだのは2004年の年末ぐらいだったから、主人公に感情移入して読めただけなのかな、と思う。あそこで主人公は死ぬべきだったし、死んで正解だった。
一方、俺は生きている。俺は生きてて正解?それは知らない。別に条件はクリアしたんだから生きてていいんだけど、俺が死ぬチャンスがあるとしたら、やはりあの時だったんじゃないかな、って思う。
大体、今これを書いていることそのものにリアリティがない。過去、同じ内容のことを何度も書いてて、ふと思い出したから、また書いただけだからピントの合ってない写真を見るようなリアリティのなさをもって、書いております。