よしもとよしとも「レッツゴー武芸帳」

これは漫画であって漫画ではない。週刊連載だったにも関わらず、250ページ以上ある大作にも関わらず、一体なんなんだ、この内容は。とにもかくにも内容がない。主人公は作者自身だし、まわりの登場人物も身の回りの人間ばかり。ストーリーはあるといえばあるが、ないといえばない。まったくとらえどころのない漫画である。というか漫画でさえない。しかし、最後の見開きに僕はものすごく意表を突かれたし「すげぇ」と思ったのだ。