映画「青い春」

青い春 [DVD]

松本大洋原作、松田龍平主演。
クドカン脚本のピンポンですっかり松本大洋原作の映画に嫌気が差してしまってたのですが、これは傑作。よかった。脚本、演技、音楽、ほとんど全部よかった。
実は松本大洋は不良、ヤクザ漫画もけっこう数が多く、その焦燥感のリアリティはかなりのものだと思う。その空気を見事に実写にしたばかりか、なかなかよいアレンジも加わっているし、演技もリアリティあるんですよね。僕が部員とかをビデオで撮ってるぐらいの感じで、それはリアルな学生の群像ってことだとすれば、かなり近い。メインの人あたりは素っぽくて。素っぽい演技と素っぽいの差はでかいと思う。
あと原作よりビジュアル的に変なことをやってたりするんだけど、それはそれで正解だと思う。漫画のほうがビジュアル的に変なこと（映像にしにくいこと）をやりやすいんだけど、本当は実写の方が変なことやるべきだと思う。やっぱり絵で突拍子もないことやると、読者の理解を超えちゃうことが多くて、実写だとわりと突拍子もなくても受け止めてくれたりするし。
とりあえずターンAガンダム以来のオススメ映画ってことで。