CD エレファントカシマシ「風」

エレカシのニューアルバム。正直「なんじゃこりゃ」と思った。悪くはないけどエレカシ史上で最もピンとこないアルバム。すごく「過程」っぽさがあるんですが。いいアルバムはいいアルバムなんだよ、でも。
「サーヴィスの極致のような分かりやすい曲を作りたい」とインタビューで宮本は答えていたが、これは一体どういう意味なんだろうか。森鴎外の小説における「一般には難解だといわれているが、かえって漱石より易しく面白い」と言ったような意味での分かりやすさなのだろうか。太宰治が「すべてこれ優しいサーヴィスではないか」と説いたような、そういう「サーヴィス」なのか。
きっと宮本のことであろうから「サーヴィス」という言葉の持つ文学的意味を知っての発言だと思う。果たしてじゃあその先にあるのは何だ?

待つ。