昨日、森鴎外「堺事件」「阿倍一族」を読む。両方とも良かったなぁ。特に阿倍一族ではまた泣いた。一冊の本で4回ぐらい泣いているので、ただごとではない。実際、その文章、ただごとではない。自然。単純な美で言ったら全ての芸術をも超えている気はしてしまいます。これよりすごい文章があるのだろうか。
夜、コミックキュー9号を読む。黒田硫黄の漫画が単行本と違った。単行本の方が良い。日本橋ヨヲコは、相変わらずどこかむかつく。おおひなたごうは、面白い時が7割ぐらい。田中達之は絵がうまい。南Q太も無理をしている気がするが、この中では相当よい。他も色々あったりするのだけれど、とりあえず僕も誰も彼も人間は才能がない。芸術、皆、無用の用の無用。
後輩がネタを作りにやってくるが、どうやら頼りにしているのは僕でなく先輩のようで話したり、ビデオを見せたり。ただ、どうやら後輩というものは、2年上の先輩を頼り、1年上の先輩は中途半端に見えるらしい。それが摂理か。去年の俺もそうだったな。あまり摂理に逆らうと、ろくなことがないので、冷たくならない程度にかまって寝た。僕の片思いの相手は、ひとつ下なので、摂理の通りなら、全く望みがないな。
今日、ボランティアで千葉までネタをやりに行く。片道3時間半。ネタは「力道山のポーズと空手チョップ」のところが一番受けていた。お年寄りが多かったので、ブラックジョークは一つしかやらなかった。
帰り道、自転車で走りながらタイライクヤの歌を聴きながら、大きい声で歌う。高校生のころは、そういうこと、よくやっていたけど、最近はやってなかった。なんだか胸がすいた。涙も少し出た。
最近は、本当に辛い。本当に友達も恋人も誰一人いないなか重責を負って休めないのが辛い。酒とオナニーだけが楽しみです。
「よう。君は酒とオナニーだけで生きてるようだが、どう。無敵っすか?」
「無敵っす」
「本当に?」
「どうだか」