三沢が死んだ。


はっきりいって気持ちが悪いとしか言いようがありません。怪奇現象に近いことが起きたような感覚です。
俺はプロレス暦浅くて馬場さんのプロレスは知らないし、過去の試合もわりと最近見たんですけど、かなり全日、ノアが好きでして。
もう鶴田との試合や四天王プロレスは本当に激しくて「うわー」「うわー」って思いながら見てたんですよ。桜庭がボッコボコにされてるのを見て「もう無理だよ桜庭!見てらんねえよ!」って思うのにすごく似てましたけど、でも見れた。それはプロレスだから。でも死んじゃったらプロレスじゃねえじゃん。
「最後までプロレスラーとしてリング上で・・・」なんて言う人もいるけど、そんなのプロレスじゃねえから。死んだらプロレスラーじゃねえから。最後に三沢が死ぬってわかってて四天王プロレスなんか見れねえから。
でも、プロレスが出来なくなると同時に死ぬ、っていうのも、なんか三沢らしいわって思ってしまう自分もいるわけで。
たまたま最近「人間なかなか綺麗には死ねねえな」と思っていたので、鶴田と並んで「汚れた顔の天使たち」なんて実況された三沢の最後にはかなり思うところあるのです。これ以上は言葉になんねーわ。説明できるもんじゃねえわ。


三沢さん、俺がプロレスを知ったきっかけは間違いなくあなたです。たまたま手に取ったゲームであなたを動かして「なんかすげーぞ」と思って試合を見て・・・。それが始まりだったと思います。
あなたは強く、華麗で、そしてすばらしいレスラーでした。しかし、どこか得体が知れないところがあって、いきなり理解のできない何かをやって、いつも俺は首をかしげていました。今回のことも俺は首をかしげたい気分です。でも、あの状況、あなたでなければとっくにリングから逃げ出していたんだろうと思っています。
三沢選手、今まで本当にありがとうございました。非常に残念です。それでもやっぱり俺はあなたや鶴田や四天王のプロレスが好きだと思います。