中古ショップでDVDのコーナーにいたんですけど、見知らぬじじいが話しかけてくるわけですよ。
「エロいのはないのか!?」
いきなりこれですよ。「はじめまして」も「こんにちは」もなく、店員ですらない私に開口一番「エロいのはないのか?」
完全に直球ですからね、意図が。恥ずかしくて買えないとか、まともな映画の間にエロいの挟むとか、そういう隠す気持ちの一切ない素直な気持ちをぶつけられてしまった私。
そんなんを60歳過ぎてもむきだしにして、見知らぬ若者(私のことです)にいきなり「エロいのはないのか!?」
年甲斐もなく、っていうより、むしろ、老人なら多少場違いなこと言ってもオッケーっていうのを逆にちょっと利用してるからね。
60数年という彼の人生、つらいこともあったでしょう、楽しいこともあったでしょう。平和な時期も戦争もあったでしょう。様々なことを乗り越え60年、行き着いた先が「エロいのはないのか!?」
まさに永遠の中学生2年生。心は青春、青い春。


とりあえず、じいさんの目がほんとにちょっとやばかったので逃げました。店にアダルトビデオは置いてないが、きっとすみずみまで探したことでしょう。ていうか店員にも「エロいのはないのか!?」って聞いたと思う、たぶん。