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小林賢太郎プロデュース公演 「PAPER RUNNER」 [DVD]
- アーティスト: 犬飼若博
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/04/20
- メディア: DVD
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・舞台設定
漫画編集部と潰れかけたケーキ屋という設定です。ケーキ屋の方がつぶれかけている分「リニューアルしなければ」という状況と目的があるわけですから、ストーリーが進みやすいし、感情移入もしやすい。あとは漫画づくりよりもケーキ屋の方がわりと身近であるし、わかりやすいという点もあります。今回の場合、漫画づくりの中でも編集部という一部分の仕事、一部分の人たちしか出てこなかったわけで、そこにはちゃんとしたプロの漫画家もアシスタントもデザイナーも印刷屋もいないわけで、漫画づくりのほんの一部しか描かれないから想像もしにくいし、危機感も感じなかったんだと思います。印刷屋の「もうこれ以上遅かったらほんとに間に合いません」とかそういうのないわけですから、そういう意味では描写が見てる人の想像に任されすぎている感じがしてしまう気がします。
・ストーリー
漫画編集部の方は序盤は、持ち込みにきた漫画家と通常業務をこなす編集部の関係しか描かれていないわけで、みんなには目的がないわけですね。SWEET7はリニューアルという目的がちゃんとある。今回はそういう目的となりえるピンチは後半になって大林先生が逃げてしまってからなのです。しかし、そのピンチもSWEET7は、鮫島というライバルの存在がある分、対決要素など燃える要素が含まれているように思われます。
・各人のキャラ設定。
片桐さんのキャラは破天荒な編集者、渦巻仁だったわけですが、破天荒で変な格好してるぐらいのキャラで、SWEET7では破天荒なパティシエ+ケーキ以外の物なら何でも作れる、というキャラだったので、工作が得意だという分、前回のがキャラが強いということになります。つまるところ渦巻仁というキャラクターにはアビリティが少ないわけで、そこらへんからボケも派生するわけですから、そこらへんが僕が面白く感じなかった理由ではないかなぁ、と思います。
他のキャラクターにしても一緒のことが言えるように思えます。編集長も変な編集長なだけで、潰れかけた店を支える経歴詐称得意な若きオーナーみたいな+αの要素も特にないし、要するにみんな+αの要素がSWEET7に比べるとすごく弱いんですね。
・何でもアリのキャラクター不在
SWEET7でいうところのセコム母とか室岡とかですね。何でもアリのキャラクターっていうのは結局いたら盛り上がります。僕はあんまり好きじゃないですけど。
まぁ、このぐらいかな。結局、何でかなんか分かったら苦労しないけど。