西尾維新「新本格魔法少女 りすか」

魔女っ子ものをあの西尾維新が書きました、的な作品。けっこう面白い。アレンジがうまいなぁ、と思うし、バトルものに必要なハードルをちゃんとクリアしていると思った。乙一よりもジョジョのノベライズに適任だったんじゃないかと思う。(というか乙一のノベライズは本になったのかしら)
ただ、乙一西尾維新も、荒木飛呂彦に比べると正義に向かう意志だとかモラルとかってものを感じないので、そういう部分ではなんか違うなぁ。良くも悪くもこの小説を支えているのは、ある種のモラルのなさでもあると思う。モラルがないからこそ書ける面白さであるし、僕はこういう話は思いついても小説では絶対に書かないと思う。