小説 太宰治「パンドラの匣」(新潮文庫)

「正義と微笑」も収録。短編ばっかの人のわりに、どっちも珍しくけっこう長い。まぁ、両方とも結構いい小説だったと思う。
新潮文庫の解説は奥野健男なんだけど、違和感がやっぱあるなぁ。太宰文学と信仰と生活というのは、ずいぶん密接な関係にあると思うのだけれど、奥野健男は生活はともかくとして信仰に関しては、あんまり分かってないんじゃないか、と思う。

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7月3日の野音では、化ケモノ青年の歌詞を「生まれた時から人間の歴史とは己のイメージと戦いの歴史」という風に歌っていた。