小説 森鴎外「山椒大夫」

達人。である。
エレファントカシマシ宮本浩次、御推薦の作品でございましたが、すごい。
まさに僕が書かんとしていることが超絶的な達人の筆致で描かれています。
森鴎外のすごいところは、「女は目が開いた」だの、そういう誰でも使いえる単語で構築した文を近代の名センテンスにした、ということです。この簡潔さの凄みこそがすごい。
あと、最後の山椒大夫がますます栄えたくだりですが、人買いは極悪ですが、山椒大夫は俗世間。だから別に最後は罰されなかったわけですよ。俗世間そのものをぶっ潰したら成立できないから。むしろ正しい法で逆に栄えると。
僕のやりたかったこと。極悪、女の愚か、俗世間、女の賢さ、愚者開眼、敗者復活。だいたい含まれています。
あ、ちなみにストーリーはドラクエVのパクリ。さてはパクったな、鴎外先生?

                                                                                  • -

ああ、もっと良い男になりたい。確かな仕事をしたい。